アラシータの始まりはエケコの儀式から

アラシータの始まりはエケコの儀式から
1年に1度の0時の夜、信心深い現地の人のみ集まる、エケコの儀式。
アラシータ開催中に誰もが訪れるエケコのモニュメント(石製)。モニュメント自体は1977年から存在し、有名なアーティストによる作品です。エケコは何度も移動しましたが、今はアラシータの会場(旧動物園)に落ち着いています。
アラシータの前日夜0時に現地の人のみ知るセレモニーが毎年行われます。(1月24日)そして必ずといっていいほど、雨季真っ只中で雨。雨の中、人々は手にはアルコール、ビール、紙吹雪、欲しい物のミニチュア、そして何といっても大量のお札のミニチュアを購入し集まってきます。山道な為、エケコの背後からのアクセスになりますが、後ろから人々は早々とエケコにアルコールや紙吹雪を散らし儀式を行います。そして我先にと誰もがエケコに願いをこめて触ります。抱きつくものも接吻をする物も。アルコールがかかったエケコの周囲に火を着けると一気に火は燃え上がり、まるでエケコが燃えているかのようです。すごく神秘的な光景です。
そして、エケコの下に居る人々にめがけてお札のミニチュアをばら撒きます。
下に居る人々は、エケコからの贈り物だとお札を拾い集めます。お札をばらまく人はそれらはエケコにより
自分にお金が返ってくると信じています。そしてエケコの前では、シャーマンによる儀式も始まります。
周囲はお札だらけ。お札は周囲の人にもプレゼントし、家に持ち帰ります。人にあげると願いが叶い、また人から貰った方が良いとも云われています。雨の中、アルコールの匂いと燃え上がる火と異様な熱気に周囲は包まれます。これは1年に1度だけラパスで行われるアラシータの儀式。そして翌日昼12時に時には大統領も参列してアラシータ(エケコ、ミニチュア祭り)が始まります。信心深い人達のアラシータは前日夜に始まるのです。